米国では、毎日酪農家の苦境が報じられています。ニューヨークの搾乳頭数が60頭と比較的少ない酪農家へのインタビュー記事ですが、2点心に響く点がありました。

ひとつは下記に引用するもので、The Federal Milk Marketing Order (FMMO) system と呼ばれる、米国の乳価や牛乳の流通システムを国が規程したものについて発言している点です。酪農業界では良く話題に上るトピックですが、制度が作られた当時は牛乳の低価格から酪農家を守ために貢献していたようですが、如何せん70年前のものであり、新たな制度作りが必要と言われています。

“We tend to go through hills and valleys in milk pricing,” Hanselman explained. “The federal milk marketing order system was put in place to ensure all Americans had access to Grade A fluid milk, but that was 70 years ago. I don’t think it serves our industry the way it should because our industry has changed, just like everything else has.”

もう一つは、下記のように酪農家が嘆いている部分です。時代が良い時(牛乳の需要がある時)は酪農家は利益をあげようとたくさん牛乳を生産しようと努力をする。一方で悪い時(需要が少なく乳価が安い時)は、酪農家は借金を返そうと牛乳をたくさん生産しようとする。という意味かと思います。

“When times are good, farmers make more milk to make more money,” Hanselman said. “When times are tough, they make more milk to pay their bills.”

この記事の酪農家が言及しているように、牛乳はすぐに増産できるものでもなく、またすぐに減産できるものでもないため、市場での流通をコントロールするのがとても難しい生産物です。長い間、The Federal Milk Marketing Order (FMMO) system が運用されてきましたが、新型コロナウイルスによる大きな影響を受けて、なんらかの新たな動きが出てくるような気がしています。

いずれにしても、今回の新型コロナウイルスがアメリカの酪農業界に与えている影響は非常に大きなものであり、業界再編や制度改変の動きが加速していくかもしれないと思っています。

https://www.thedailystar.com/news/local_news/dairy-farmers-lament-milk-dumps-in-chaotic-market/article_1cf9a0e2-3626-5e3f-a77e-473790773c11.html
カテゴリー: Dairy Industory

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